パニック発作ってどんなもの?
ここでは、パニック発作についてお話しします。
あなたが、このページにたどり着いたということは、
あなたか、あるいはあなたの身近な方が、
パニック障害に苦しんでおられたり、
パニック障害ではないかと疑っておられるんだと思います。
ここでは、パニック障害の基本的な症状の一つ、
パニック発作に関しての、知識をお伝えします。
パニックって言葉自体は、日常的にも使われます。
「会議で急に振られて、パニクったよ。」
何て会話はありがちです。
しかし、これをパニック発作だという人は、
さすがにあまりいないでしょう。
それでは、高所恐怖症の人が屋根雪を下しに、
屋根に登って、恐る恐る作業をしていたら、
思わず足を滑らせて、恐怖のあまり身動きできなくなり、
息も荒くなり、このまま死んでしまうんだと思いパニック状態になった。
これはどうでしょうか?
パニック発作でしょうか?
これも違います。
では、パニック発作とは、どのようなものでしょう?
あなたは、いつもの通りに、
ショッピングセンターの食品スーパーで買い物をしていました。
夕食の材料をかごに入れて、カートを押しています。
何も変わったことはありません。
ところが、レジの列に並んだとたんに、
異変を感じました。
めまいがしてきます。
さらに、息苦しいような感じがして、
何か大変なことが起こっていると感じます。
息は荒くなり、段々気が遠くなるような感じがしてきます。
激しい恐怖を感じ、このまま、自分は気が狂い、
とんでもないことをしてしまうのではないかと、
居ても立っても居られない気分になり、
それを鎮めようと、その場に座り込みます。
それを見て、店の人が近づき、
「大丈夫ですか?」と、声をかけてきます。
このままでは、大変なことになると思い、
「救急車をお願いします。」
かろうじて、答えることができました。
まもなく、救急車が到着し、病院に搬送されます。
病院で診察を待つ間に、
激しい恐怖や、息苦しさは治まってきました。
その後、心電図などの検査を受けますが、
特に、異常は認められません。
このような発作が、パニック発作です。
まとめると、
何の前触れもなく起こる。
それが、第一の特徴です。
いつもとは全く異なる体の感覚が起こる。
これが、二番目の特徴です。
次に、自分が死んでしまうとか、
気が狂ってしまうというような、
激しい恐怖をともないます。
これが、三番目の特徴です。
ここをクリックするとパニック発作で起こる心の症状 激しい恐怖へ
さらに、比較的短時間で治まります。
これが、四番目の特徴です。
そして、身体的な病気が見つからない。
これが、五番目の特徴です。
ここをクリックすると「パニック発作では、身体的な病気が見つからない」へ
このようなものが、パニック発作です。
あなたが、心配した状態は、
パニック発作に当てはまりそうですか?
あるいは別のものでしょうか?
いずれにしても、心配な状態があれば、
心療内科や精神科のクリニックや病院で、
詳しく診察を受けられることを、お勧めします。